誠意を尽くした顧客へのサービス
同社は高い技術力と低いコストで、激しい市場競争を勝ち抜いている。高分子材料開発チームを持ち、原材料から発泡材のロット生産から部品の設計、生産まで一貫して行っている。現在、自社開発された原材料は使用する原材料の30%〜40%を占め、材料購入コストの大幅削減を実現すると共に材料の安定供給と自主性をも実現した。
独資の民営企業として、徐総経理は『トータルでお客様の満足度を高める』ことに取組み、海外から一流の設備を輸入、ERPでの全面的管理も導入した。現在、同社は2500平米のクリーンルーム、1500平米のクラス30万クリーンルーム作業場と300平米余のクラス1万クリーンルーム作業場を保有し、顧客のニーズに応えている。
「弊社はゼロからスタートした企業。取引先の規模を問わず誠心誠意のお付き合いをし、お客様の声に耳を傾け、様々なニーズに対し全力で対応してきました。国内各地に子会社と事務所も設置、迅速な対応をとる体制も構築しています。特に上海の上海新祺晟高分子材料有限公司は対外の窓口としてたくさんのお客様を迎え、情報交流をし、各地への事業展開に大きな役割を果たしました。現在、取引先には国内の有名企業だけではなく、世界のトップ500に名を連ねるお客様も多くいらっしゃいます。長年の努力による国内外のお客様との信頼が、企業のブランド力を創り上げてきました」。徐総経理は振り返る。誠意を尽くした顧客へのサービスこそ新祺晟の成長の原動力と言える。
自主開発という選択
この業界では、同業者間の交流は極めて少ない。ゆえに技術開発はかなりの困難に直面することになる。この問題に悩んだ徐総経理は、自主開発の道を選んだ。材料サプライヤーとの交流や国内外の展示会への参加による情報収集、海外の新製品も勉強しながら開発に取り組んだ。民営企業として、彼らが選んだ道は決して平坦ではなかった筈だが、チームワークを発揮しながら、同社は次々に新材料の開発を成功させた。またその成功の喜びが、新しい開発のパワーの源となる。
設立最初の工場は賃借だった。現在の2万平米の近代的な工場を保有するまで、新祺晟は一歩一歩、着実に歩んできた。『真面目、投入、緻密、卓越』という仕事に対する姿勢、これが日本の取引先開拓を成功に導いた。多くの日本企業は、ご存知の通り発注するまでに繰り返しの視察、検討を行うが、一旦取引が決まれば、長期的、かつ安定した関係を築き、お互いの発展を目指すのが一般的だ。新祺晟この勤勉な姿勢は多くの日系企業を引き付けている。
欧州RoHS指令の発令後、グローバル企業の環境問題に対する意識が高まっているが、徐総経理はこの新しい課題にも「実力を試す大きなチャンス。更に多くのグローバル企業へ門戸を広げたい!」と積極的だ。実際、既にRoHS基準対応製品への検査は新祺晟の日常業務範囲だ。
スタッフのチームワーク
取材をひととおり終えると、徐総経理は「この後は会社の忘年会です。一年間苦労したスタッフ達に、感謝の気持ちを伝えたいですね」としみじみ語った。若いスタッフが多い新祺晟は青年連合会を結成、若いスタッフ達が自分達で様々なイベンドを開催、人材養成計画もここで実現したという。徐総経理は、向上心があり、健康で活発なスタッフチームが出来ることを期待している。
最後に「来年の業績伸び率は40%〜50%に設定、これから家電業界以外にも自動車、鉄道交通、IT、通信業界にもどんどん事業展開する予定です。EMIDASを通して、もっとたくさんの企業と出会い、広い範囲で協力関係を結んでいきたいですね」と語ってくれた徐総経理。挑戦意欲旺盛な新祺晟の、中国一流高分子製品メーカーを目指した努力の日々は続く。
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