重光信雄社長。英語はもちろん、
中国語も操るトライリンガルだ。
コンストラクション・マネジメントで作る 「ものづくり」の城
ストラクチャトーンアジア・エスアンドテックス
社長 重光 信雄 さん  
製造業のかかりつけコンストラクション・マネージャ、ストラクチャトーンアジア・エスアンドテックス。日本の大手ゼネコン出身の重光氏と米国のゼネコン、ストラクチャトーンとの合弁によりスタートした同社は、中国ですでに10年の歴史を数える。EMIDASでもおなじみの同社がお薦めする『CM(コンストラクション・マネージメント)』とは一体何か? 中国での工場建設において苦い経験のある製造業に向けて、重光社長が語る。  
 
     

まず、中国・ベトナム・インド市場でCM事業を広げる、重光信雄代表取締役社長率いるストラクチャトーンアジア・エスアンドテックス社(STA)の建設サービスとは?STA社の親会社であるストラクチャトーン(STI)は、コンストラクション・マネジメント(CM)を採用して40年が過ぎようとしてるが、その間、CMについては格付会社を通して一定の評価を得ている。

CMはなぜコストダウンに有効なのか? その前にCMの成り立ちについて説明する必要がある。その歴史は1970年代の米国で始まった。米国の建設市場は欧米の中でも成熟が早く、欧米の投資者たちは長引くコスト削減要求という課題に対し、『在来請負方式である一括請負方式ではコスト削減効果が現れないのではないか』との懸念を感じていた。やがて80年代からは公共工事事業は民間工事事業に先掛け、公共工事コストの削減を目指し、建設工事の一括請負をせず、CM方式が導入されるようになった。米国は当時、設計と施工を分離させる傾向にあったが、建設コストの内訳の透明度を上げる目的から始まったCM方式の導入により、施工部分の請負を更に分解させる工夫が行われたのである。また先行して、サービスとして提供する建設会社も続々と登場し、今に至っている。

次に、CM方式を中国市場に当てはめたSTA社のユニークな建設工事の請負方式を、在来の一式請負方式と比較しながら紹介したい。

在来請負方式である“一括請負方式”の利点と難点は下記の通りである。

(利点)設計施工一括請負を例に挙げると、施主は基本設計のコンセプトを伝えるとその後の関与度が薄くなり、建設会社が全て実行してくれる。

(難点)設計が固まらない初期設計の段階で建設会社は概算と称して巨額の施工コストの見積書を提出し、契約を懇願する。この場合、設計の詳細が固まっていないため、高い金額が計上され易くなる。また多くは一式工事で、コスト内訳の透明度が低く、金額の交渉も施主が行うことはできない。結局は数%の値引きで契約する羽目になってしまうことが多い。

では、なぜCMがこれらの難点を解決することができるかを説明しよう。CMとは『サービスの選択』から始まると考えていただきたい。まず、STA社は中国市場の特性に合わせるため、設計という選択をCMの中に組み込ませ、さらにもう1つ、施工管理という選択を用意する。専門用語では、これらを組み合わせてまとめてPURE CM(ピュアCM)と呼ぶ。施主は建設行為をこの2つの流れと捉え、まずは選択することから始める。建設行為は必ず設計と施工の段階を経るものであり、一気に契約せずに個別に契約することで設計が詳細を深め、概算要素を除き、結果的にはコストダウンになることに注意したい。ピュアCMをフローにまとめると以下の通りである。

コストダウンの特徴
●施主はまずサービスの選択として設計契約のみ(次 のページの図左の点線枠)か、CM契約(右の点線  枠)のみか、或 いは両方を選ぶ。フィーベースで 初期投資を抑える。
●実施設計完了後の見積は概算ではなく、精度の高い 金額となる。
●工事入札による競争原理が働く。
●個別業者契約による全体コストの透明度を上げる。
●CM社による品質、工期、コストの専門的な管理による技術的な難点を解決。
●CM社が入札書を作成するため、見積漏れがない、追加工事が少ない。
●いわゆるゼネコンが介在しないため、全体のコストは安い。

重光社長は、「メーカーの皆様は、生産コストダウンのためにアジア諸国に進出を計画して来ました。投資総額に大きな割合を占める建設コストにおいてもコストダウンをしっかり図りたいものです。是非、弊社のサービスをお問い合わせ下さい」と進出企業に大きなエールを投げかける。また、STA社のCMによる実績は、2000年会社創立以来、アジアにおいて欧米及び日系企業のお客様でかなりの数を計上しており、実績の数がその成果であると重光社長は実感している。

詳細については、是非ウエブサイトをご覧下さい。
www.s-techs.com


なお、STI社(STA社の親会社)の米国におけるCMの格付けは、以下のURLで確認できる。 http://enr.construction.com/people/topLists/topCmRisk/topcmrisk_1-50.asp

 

 
 
 
 
 
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